VdGG ツアー開始! |
3月27日(木)RNCM, MANCHESTER
29日(土)Rosignano, LIVORNO, Italy
31日(月)Melkweg, AMSTERDAM, Holland
4月 2日(水)Wulfrun Hall, WOLVERHAMPTON
3日(木)Queen Elizabeth Hall, LONDON
6日(日)GOUVEIA festival, Portugal
新作『トライセクター(TRISECTOR)』を引っさげて、春のツアーがいよいよ始まった。早ければ、明日には初日のマンチェスターのセットリストなどがMLにも投稿されるだろう。報告され次第こちらに紹介しよう。だが、その前に雑感を。
実際には、昨年のツアーが、3人での初のツアーだったわけだが、今から考えると、3人でどこまでやれるかのトライアルだったような気もしないではない。ずっと4人でやってきた古い楽曲を本当にやれるのか? という側面と、3人での新曲が本当にライブに耐えうるものなのか? ファンの間でも不安の声が上がっていたくらいだから、本人たちも試してみたかったのではないだろうか。それは、「限界を知る」という保守的な意味ではなく、「どこから出発できるのか」という絶対的に前向きな意味合いが強かったように思われる。それは、新作を聴いて浮かんだ考えなのだが、2007年のツアーで試された2曲とそれ以外の楽曲を比べてみると、そこに更なる挑戦が感じられるからだ。それはある意味、スタート地点を確認した上での「確信」から来る「更なる前進」を目指す姿勢の表れだと言えるだろう。
2007ツアーで試された「Lifetime」は、シンプルな曲想であえて展開せずに終わる。この曲によって、「シンプル」な楽曲というものを試してみたのではないだろうか。そのことが『トライセクター』において、5分未満の楽曲が5曲、という過去に例を見ない短い楽曲中心の構成となって結実している。また、「All That Before」では、ハードでシンプルなリフを用いた楽曲を試し、それがさらに発展して「Interference Patterns」や「Drop Dead」「(We Are) Not Here」となっていったのではないだろうか。これはあくまでも私の個人的な推測に過ぎないが、実験好き、難しいこと好きの彼らのことだ、きっとそうだったに違いない。
今回の春ツアーで、彼らはいったいどんな姿を見せてくれるのだろうか。新作からの楽曲は難局やるのだろうか? アルバムを聴く限りにおいては、どの曲もライブでやることが出来るように作られている気がする。どれをやっても不思議ではない。もしかすると「新作中心」のセットリストとなるかもしれないが、過去のライブを見ることが出来なかったわれわれ日本のファンの立場から言えば、「古い楽曲も、新しい楽曲と同様に見てみたい!」というのが本音なのかもしれない。だが、「同窓会」は終わったのだ。私たちもバンドとともに前へ!
by BLOG Master 宮崎