PETER HAMMILL Live in TOKYO, 8th Nov. 2007 |
1. The Siren Song
2. Easy to Slip Away
3. Four Pails
4. Other Old Cliche
5. Meanwhile My Mother
6. Tango for One
7. The Unconscious Life
8. Time Heals
9. Curtains
10. Friday Afternoon
11. The Lie
12. Unrehearsed
13. Confidence
14. Gone Ahead
15. Still Life
= encore =
16. Vision without short break!!
東京は夜の七時半。というスタート時間。外は暗くなっており、楽屋のステージ後方のガラス窓を通して外の木々がぼんやりと照らし出されている。客席は満席。立ち見の方もいる。期待感は最高に高まっていた。
ピーターは白の衣装に身を包み現れた。そして、「Good Evening」とだけ客席に向かった声をかけ、ピアノに向かった。
時間はあっという間に過ぎ去っていった。ピーターはなんと、最初の3曲を一気に弾き通しただけでなく、次も2曲、という具合にメドレー形式で連続した演奏をなんと5回も行ったのだ。こんなことは過去に一度も見たことも聴いたこともない。しかも、彼の弾き方ときたら...、まるで叩きつけるかのように激しいのだ。元々打鍵が強いピーターだが、講まで激しい演奏をしたのは見たことがない。ミス・トーンももちろんあるのだが、それも力で強引に突き進んでいくという恐ろしいことをやってのけたのだ。
Medley: Continuous Playing
1) 1- 3
2) 4- 5
3) 8- 9
4) 11-12
5) 13-14
これは、実際にライブを自分の目で見てみないことには分からないかもしれない。あぁ、私は告白しよう。86年の初来日を見て以来、正直に言ってライブ・アルバムやライブ録音はまともに聴く事が出来なくなってしまった。なぜなら、実際のライブには程遠いからだ。だからピーターのアルバムの中でも、ライブアルバムはほとんど聴かない。(イアンさん、ご指摘の通りです)聴けません。録音されたものには、大きく欠けるものがある。もちろん、ライブを見たことのないアーティストのライブは平気で聴けるんですよ。むしろアーティストによっては、ライブ盤の方が好きだったりします。
初来日のとき、その感動を友人に伝えるのに、私は「まるで、心臓を素手で鷲掴みにされたようだった」という表現を使いました。そして、20年ぶりの完全なソロ公演を見て、このときの感想は、今もまだ変わらず当てはまるのだと確信しました。
by BLOG Master 宮崎
昨夜は日本公演二日目、東京の中目黒にある「楽屋(らくや)」にてPeter Hammill 公演が行われた。開演前、超満員の会場はPeter の熱心なファンどうしの交流なども見られ、期待感に満ち満ちていた。中には京都の公演をご覧になった方も何人かおられ、日本公演すべて制覇の計画進行中という感じであった。 19:30、満場の拍手の中、Peter が白一色のステージ衣装で現われ、ピアノを弾き始めると、会場は針一つでも落ちたら聞こえそうなくらいの静けさに転じた。すべての人が神経を集中して聞き入り、何一つ...... more
関西暮らしなので京都公演だけ見る事が出来ました。
京都三条にある会場は、中ぐらいのジャズハウスと言った感じ。
すぐ裏に鴨川が流れています。関西ハミル。感慨深い。
開演前、とりあえずトイレでハミルに遭遇しました。
シチュエーションがあれなので思わず笑ってしまいました。
向こうもばつが悪そうでした。大人しく順番を待っているので、
婦人便所を奨めると何か言い訳を言いながら入って行かれました。
(すみません英語聞き取り出来ません。)
ステージはワールドレコードのプロモ映像でも着ている
板前の様な白い衣装で現れて、何となくマイルームを歌い出しましたが、
途中ある言葉から急に気合いが入り、呆然と聞いていた頭を急にがつんと
叩かれた様に、その後メドレーでジャストグッドフレンズまでこちらも
異常に集中力が続き、引き込まれていました。
知れませんが)、驚きのエンパイヤオブデライトには格別の
情緒深さが与えられ、ナッシングカムスはデュオの
演奏を思い出させます。ブラックルームは渾身の演奏。
バンドの演奏を聴いてる時より一人だから自由なせいか
うねり、豪快さがありました。
そこで気づいたのは、最近までのハミルの歌い方、ちょっと
余裕を持った優しい心地よい感じのボーカルはちょっと後退し、
前の裏声混じりの荒いビブラートが聴ける事です。声が野太い
のです。
最新作からうれしいミーンホワイル~は、まだ練習不足
の感。歌もちょっと棒読みっぽいものでした。それでも
なんとか気合いで調子を合わせ、寧ろ新鮮な演奏に。
最後の歌詞が伴奏無しでささやかれ、次のベタータイム
に繋がる。その曲も2001年等に聴いた時より起伏や
盛り上がりが激しいものになっていました。
シルバー。自分は86年の演奏は聴けていないのですが、
一番初めに聴いたハミルのCDの中の一枚がアンドクローズ~
なので感慨深い、という思いに慕ってられないぐらいもう怖い
ぐらいの叫び。
次はゴーンアヘッド、バブル単発で。ますます乗ってます。
で次ワールドプレミアとの説明で始まったフライデイアフタヌーン。
これは嬉しい!最新アルバムではホワイトドットの次にスキな
曲だったので、ライブでやらないのかなーと思っていました。
ただし、途中ピアノの演奏がたどたどしくなり、やばいと
思いました。ハミルのこめかみの辺りがひくついている様な
気もしましたが、現代音楽風な響きのアレンジ?に仕上がって
ました。
そのピアノの響きが終わらない間にタイムトゥバーン。そして
客席が静かなことに感謝してから問題のヒァカムザトーキー。
これも意外な再演でした。ハミルには珍しいスィングのかかった
部分をこなし、後半の狂乱。オリジナルより数段気迫が篭り
ました。この会場のピアノは、これだけ狂ったフレーズを
弾かされた事はあったのだろうか。
流れで霊界に持って行かれましたが、今回は途中まで前の
曲の響きが頭の中を回っていて集中出来ず、勿体ない。
2001年の演奏では過去の事を次々回想する様な感じでしたが、
(ハミルの目頭が熱くなっていたのを思い出します)
今回は何かこう、しがらみを取り払って前へ進んでいこうと
言う様な感情を感じました。しかし最後急に感傷が、、、。
で最後の曲と言ってストレンジャースティル。最後椅子から
後ずさるパフォーマンスはありませんでしたが。
でアンコールすぐに出てきてトレインタイム。ミスタッチも
何のその汽車は爆走。もうマイクに目を剥いており、ちょっと
引きました。殆どクリスチャン・ヴァンデ。最後ワイングラスを
手に去って行きました。酒は断ったのでは。
与えられればどこまでも暴れる暴れる。どこまでも深く入り込み、
ピアノが歌を歌がピアノのフレーズを生み出させ、そうなったら
ミスタッチも何か新しい表現が出てくるトリガーになります。
とにかく、2004年までのライブは深みに酔いしれましたが、
今回は何かひっぱたかれた様に、唖然として会場を去りました。
という具合です。また関西に来てと言ってください。では。
覚えてますよ、あの頃のその言葉。
あの時の君は、実に暑苦しくも羨ましかった。
今はクールですね、でも倍旧の羨ましさが沸き起こります。
行きたかったなあ。