“Enter K” Albums which includes the Songs Peter Played in Japan 11 |
“Enter k” (1982)
2. The Unconscious Life
3. Accidents
4. The Great Experiment
5. Don't Tell Me
6. She wraps it up
7. Happy Hour
extra track on Fie! CD release
前2作の楽曲をツアーで演奏するためにけっせされたバンドでのライブがとてもよかった、ということで、そのままバンドとしてアルバム制作を行うことになったのが本作です。ですので、基本バンドを前提とした楽曲が並んでいます。その中からソロ・ライブでも演奏している楽曲を紹介しましょう。
このアルバムからの曲は、意外にも3曲だけしかありません。それだけソロでやるのが難しい曲が多いのかもしれませんが、単純にバンド向けに作りすぎた、というのが適切な解釈かもしれませんね。そんな中でのまず1曲目。「The Unconscious Life」は、近年のライブでは音域の高い方が少し苦しくなりつつある感じもしてきていますが、毎回演奏されています。ピーターにとっては、自分の声の出方すらも受け入れて、あるがままの自分を表現することの方が「きれいに歌う」とか「うまく歌う」ことよりも大切なことなのだと思います。
2曲目の「Don't Tell Me」は、何と言っても両手交差のピアノ演奏が印象的です。しかも、頭にぼろろんっと崩れ落ちるように低音の癖になりそうな繰り返しパターンが続く訳です。これまでの日本公演では何度かミスタッチもありますが、オープニング曲として演奏されることも多い、重要な曲の一つです。
そして、「Happy Hour」。お酒を出す飲食店では、夕方の開店から6時とか7時までの数時間を「ハッピー・アワー」として、割引価格でお酒を提供するというのが、イギリスをはじめとする欧米諸国では一般的です。もともとお客さんが少ない時間帯に少しでもお客さんを増やそうとするための方法として生まれた「幸せな時間」。いつもと同じお酒が安く飲めてハッピー!という訳です。歌い出しの歌詞からして「アルコールで燃料補給され、」ですので、どこまでも堕ちてゆく酔っぱらいの歌でもあります。
3曲いずれも演奏回数も多く、耳にしたことがある人も多いでしょう。
by BLOG Master 宮崎
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