2017来日公演予習12;Songs Played 12 Time |
“Vision” - 「Fool's Mate」(1970)
“The Siren Song” – 「The Quiet Zone,the Pleasure Dome」(1977 VdGG)
“Ophelia” - 「Sitting Targets」(1981)
“Don't Tell Me” - 「Enter k」(1982)
“Four Pails” - 「Skin」(1986)
“After the Show” - 「Skin」(1986)
“Time To Burn” - 「In a Foreign Town」(1987)
“A Way Out” - 「Out of Water」(1989)
“Bubble” - 「Everyone You Hold」(1997)
“Friday Afternoon” - 「Singularity」(2006)
ここに挙がっているのは、いずれ劣らぬ名曲揃い。ソロ・デビュー・アルバム「Fools Mate」からの「Vision」はだれもが認める人気曲です。シンプルなピアノにシンプルなボーカルのみというのは同じですが、アルバムではヒュー・バントンが弾いているピアノをライブではピーターが弾いているというところが微妙に異なるニュアンスを与えているかもしれません。
日本盤がかつて「静粛/歓喜」と題されたVdGのアルバムからは「The Siren Song」が入っていますが、70年代の楽曲は「Vision」と併せて2曲のみ。少ないですね。逆に80年代の楽曲が6曲もあり、その頃のピーターが充実した創作活動を行っていたのかを示しているようですが、「一般的にはあまり人気がない」とピーター自身が述べている「In a Foreign Town」から唯一ライブでの定番となっている「Time To Burn」が入っています。「Skin」からは2曲「Four Pails」「After the Show」が入っていますが、「Four Pails」はご存知のようにクリス・ジャッジ・スミスとの共作。70年代の楽曲である「Been Alone So Long」以上に定番となっています。この2枚のアルバムは、ピーターが言うには、アナログからデジタルへの過渡期のアルバムで、まだそれらを使いこなせていなかったころの作品でもある、ということです。ですが、アルバムとは関係なく、ライブでは堂々と定番となっていることが、楽曲そのもののすばらしさを証明しているとも言えるでしょう。
80年代最後のアルバム「Out of Water」からはアルバムラストを飾る「A Way Out」。きわめて私的な「身近な人の死」というテーマを普遍的な「うた」に昇華した人気の高い楽曲です。
90年代と00年代からはそれぞれ1曲。この曲が大好きという熱烈なファンも一部にいるという「Bubble」と、日常の中の突発的な死をテーマとした「Friday Afternoon」。ともにとてもヘヴィな楽曲です。
by BLOG Master 宮崎
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