PH Q&A New Album, Guitar, Effecter Setting |
Q1:新作について、ディスク3「retro」と「Work in Progress」は全く同じ内容か?
A1:ライナーにも書いてある通り、もちろん違うようにしている。時間も若干短い。
Q2:新作について、ディスク2「songs」とヴァイナル(LP)との違いは?
A2:曲順を変えていることと、LPの収録時間に合わせて若干の編集を施している。したがって、CDよりも時間は少し短い。
Q3:タイトルの意味するところは?
A3:ディスク1「cine」と2「songs」は、そのどちらもが「そうであったかもしれない」形のそれぞれを表している。そしてディスク3「retro」は、その両方が出来上がる前の渾然一体となっている状態であり、どっちにもなりえる状態を表している。まぁそういったことを表していると思ってくれればいい。
ということを聞いてしまうと、結局全部欲しくなってしまいますねぇ。買うしかないでしょうかね。通販サイト・実店舗を持ったショップの多くで入荷予定が少し遅れているようです。まぁ限定版ではないので焦らずに待ちましょう。
そして、次は今回使用したエレクトリック・ギターにまつわる質問をしてみました。
Q4:今回使用したエレキ・ギターについて、DeArmond とGUILDの違いは?
A4:DeArmondは元々ピックアップのメーカーで、GUILDがエレキ・ギターの制作を止めていた時期に、モデルを引き継いで生産した。今回使用したものは、韓国製だが、ヘッドの部分には「DeArmond」の文字と、ネックのそりを修正するためのボルトのカバーに「GUILD」のロゴの両方が入っている。
Q5:ギターのヘッドの部分に見える小さいレバーは何か?
A5:Hip Shotというメーカーの作っているペグで、6弦専用。レバーで半音ずつ3つのポジションを切り替えることが出来る。基本的なギターのチューニングでは、6弦は「E」だが、このレバーによって簡単に「D」にも出来る。カントリー・ミュージックでは良く目にするものだ。このDeArmondは、2005年のVdGGリユニオン・ツアーの最初から使用しているが、その時からあるものだ。ちなみに、VdGGのライブで使用しているテレキャスターには、同じメーカーのチューニング切り換えレバー付きのブリッジが付いている。こちらは6弦だけでなくすべての弦のチューニングを半音ずつ3ポジション切り替えられる。
Q6:今回、ギターの演奏中にかなり頻繁にブリッジの辺りをいじっていたが、そこにも何かあるのか?
A6:単純に、弦がブリッジから外れてしまったのを戻していただけだ。今回、自分でも珍しいくらい、かなり激しく演奏したので、弦がしょっちゅうブリッジの溝から外れてしまったのだ。
Q7:今回、様々なエフェクターを使用していたが、どういうものを使っていたのか?
A7:基本的に、ギターの出力をボリューム・ペダル2台を介してステレオに分け、片方にはピッチ・シフターを通してディレイ・マシンに送り、それをさらにディストーションをかましている。もう一方にはフランジャーとディレイ・マシン。基本的に左右のボリュームは、ペダルで独立に音量コントロールをしており、一方のペダルにはチューニング・メーターも接続している。もう一台のボリューム・ペダルから、ダイレクトに接続している。ステージ上ではアンプには通しておらず、PAのラインへと出力もしている。
ピーターの答えからすると、つまり、ミキサー卓へは、左右の異なるエフェクターを通した音がそれぞれ独立した形で送られていることになる。それらをミックスしてステレオで出力していたようだ。なので、観客席の座る場所によって多少音の感じが異なっていたのではないかと推察される。実際、初日のステージでは片方のチャンネルにノイズが乗っていたらしいのだが、ピーター自身は、それは気にしないと言っていたらしい。70年代にライブを行っていた人間にとっては、そういったノイズなどはあっても全く不思議ではないものだということのようだ。
そして、新作「...all that might have been...」についての海外のレビューで、日本の映画「オーディション」についての言及があるが? と訊いてみたところ、その映画は一度も見たことがない、というお返事。しかし、原作の本を読んだとのこと。そして、同じ作家の別の本「イン・ザ・ミソ・スープ」と併せたものが、新作の中に登場する「歌舞伎町」の部分に結びついている、ということでした。私もピーターの滞在中に「イン・ザ・ミソ・スープ」だけは見つけることが出来たので購入し読んでみました。最後の夜にピーターに読んだよと言うと、にやりと笑って「暴力的で、ストレンジだろ?」と言っていました。さて、皆さんは読んでみますか?>村上龍作品。
いずれにしても、今月末のジャーナルで、新作についてはもっと詳しく書いてくれることと思いますので、より正しい情報は、そちらをお待ちください(私の英語力では完全に誤解している部分もあると思いますので)。
(一部、エフェクターの接続について、誤りがありましたので訂正しました。11/26)
by BLOG Master 宮崎