"プッシュ、プッシュ、プッシュ" Sofasound Peter Hammill's Journal 10月度 |
「プッシュ、プッシュ、プッシュ」
"Push, push, push"
Posted: October 31, 2012 | Author: sofasound | Filed under: Uncategorized | Comments

また月の終わりの日だ…今月はきわめて多くの時間をツアーで過ごしたおかげで最も濃密なものの一つとなった。14回のショーが3週に渡ったツアーの中に鏤められた。最後の分まで含めると、ヨーロッパ中を2千マイル以上に及ぶドライブをしたことになる。少なくとも、今回は、前回の西ヨーロッパ・ツアーの時よりも、天気は穏やかだった - 雪は本当に最後の日まで振らなかった。いまだ、今回は長いツアーのように感じた - 2,3日のオフ日がスペイン公演と北ヨーロッパ公演との間にあったが、休むというには多い時間が本当に取れたという訳ではなくて、私はその終わりにはとても疲れていた/いる。
今回、私はツアー中に87の異なる楽曲を演奏した。その内、幾つかはとても長い間訪れたことのなかったものだった、もちろん、幾つかのバージョンは決定版と言うには、全く以てはるかに足りないものに陥ってしまった(!)しかし、このようなやり方で押して、押して、押し進めることは楽しいものだ。
それは単にお遊びをする、あるいは(効果的に、私自身の楽しみのために)統計的なお遊びをするというものではない。それぞれの晩のセットは、次のものから異なっているのだけれども、私は、同時に、何人かは沢山のショーを見るだろうということや、何人かは数年ごとに - あるいは実際、これまでに1回だけショーを見るだろうということを意識しておいた上で、メンテしなければならないのだ。どのようなセットであっても、そういうわけで、適度に多様なスタイルや、内容それと、えへん、ピーター・ハミル・ソングブックがそれを含む年代を代表するようなものでなければならない。ときどき、そのことが私に、それを演奏するのとほとんど同じくらい、セットに何を入れるべきであるかを決めるのに長い時間、作業させることになる。
病的になることはないが、それほどたくさんの楽曲を演奏することについての深刻な点は(そして、そう。私はいまだ、別の、演奏される-可能性が-ある-楽曲のリストを持っているのだ)、私がそうすることで、これらすべての楽曲が鎮められるのだが、演奏するにつれ、そしてそうした時には、私が疲れ果ててしまっているということだ。それらの(演奏)はそこにあり続けるだろう。もちろん、録音された形で、しかし、ステージの上で声と楽曲との間に起きる予測不可能な相互作用において存在し得る野生の生命とでもいうべきものとはむしろ異なるものだ。
私はほんとに気が滅入ると言っているのではない…しかし、これらの楽曲の生命の時間は有限で、私たちは、今や明らかにきわめて長い道のりを下ってきている。
私は、ソロ作品あるいは(将来私たちを待ち受けているものが何であれ)VdGGワールドのどちらにおいても、立ち止まろうとしているとかなんとか、そういうどのような意図をも示そうとしているのではない。事実は、そうではあるが、今や今年の演奏と公的なパフォーマンスが終わり、しばらくは物事を瞑想的に眺めるべきところへと来ている。
素晴らしい年だった。沢山の楽しいショー、とってもファンタスティックなツアー・・・。
そして、今、私は、2013年に何が起きようともそれを求めて、静かに、そして個人的にせっせと働いているところだ。彼らが言うように、どこかは分からない、いつかは分からない・・・何かは全く分からない、本当に!
だから、前へ!
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10月度のジャーナル投稿は、今回のツアーでの挑戦についての思いを語っています。しかし、さすがに今年はとても疲れたようです。そして、今は、来年に向けての沈思黙考する時間だと述べています。
それにしても87曲。恐ろしいほどのレパートリー。それでもまだ演奏できる曲のリストがある、というのはピーターの懐はどこまで深いのでしょうか。
日本とイタリアでの短いソロ・ツアーと、秋の長い欧州ツアーの間にはVdGGの長い北米ツアーと短い日本公演。その間に娘さんの結婚式、地元イギリスでのオリンピック、確かに公私に渡って大変な一年でした。でもまだあと2ヶ月。瞑想の果て、熟考の末に現れ出でる次なるものとは一体何なのでしょうか?
by BLOG Master 宮崎

