Peter Hammill Live at Haretara Sorani Mame Maite, 23rd Sep. 2011 |
23rd September 2011 Fri.
1. Easy to Slip Away
2. Nothing Comes
3. His Best Girl
4. The Mercy
5. Stumbled
6. If I Could
7. Time for a Change
8. Central Hotel
9. Ophelia
10. Patient
11. Meanwhile My Mother
12. Other Old Cliche
13. (In the) Black Room
14. Your Tall Ship
15. Traintime
- encore -
16. Refugees
東京、代官山の二日目は、客席からも息を呑む音が聞こえるほどの素晴らしさ。冒頭のピアノ曲は1曲目以外は比較的新しい曲で固めましたが、その中でも私が驚いたのは、「His Best Girl」の演奏でした。これまで聴いたことがないほどの緊張感が漲っていて、この曲のベスト・パフォーマンスなのではないかと思います。
5曲目からはギターへと切り替えての演奏。6曲という多さに加えて、まるでギターからピアノに戻る気がないのか?と疑ってしまうほどの素晴らしさ。「Stumbled」や「Central Hotel」のような激しい曲も「If I Could」や「Ophelia」のような優しい曲のどちらもが大変素晴らしいものでした。
ピアノに戻って、亡き母親のことをテーマとした「Meanwhile My Mother」から、かなり懐かしい「Other Old Cliche」。そして、難曲「Black Room」。ソロで聴くこの曲も大変素晴らしい出来で、最初から弾き語りを前提として作られたのではないかと思えるほど。それにしても凄い迫力でした。ここで、観客も緊張感を緩め、最後の曲かなと思える「Your Tall Ship」で思い切り感情を込めて聴いていましたが、いやいや、まだまだ終わらりません。うがぁ~!と叫びたくなるイントロ!そうです「Traintime」でした。いや実に圧倒的で、迫り来る歌とピアノ。ものすごい拍手と共にピーターは一旦ステージを下がります。
アンコールは、さらに追い討ちをかけるかのように「Refugees」です。負けました。完全に圧倒されました。VdGGでもすでに演奏されなくなっていますが、昨年の演奏よりもさらにぐっときました。このブログをお読みの方には言うまでもないことだと思いますが、やはり、この曲に打ちのめされない人はいないでしょう。唯一負けることが素晴らしい体験である芸術、特に音楽において、ここまで完璧に負けてしまうのは珍しいことだと思います。手も足も出ないどころか、叩きのめされ、ひれ伏させられ、ただひたすらに慈悲を乞い願うのみです。
さて、ここまで二日間の代官山公演を終えて、明日からは新宿での2公演。土曜日は夜。まだまだいくつものポケットを持っているピーターが一体どんなセットリストを組むのか、大変楽しみである。
by BLOG Master 宮崎

