Peter Hammill Japan 2010 8th July at Aoyama |
8th July 2010, at Moon Romantic(月見ル君想フ), Aoyama
"If there were no piano...,"
1. Comfortable?
2. I will Find You
3. Sitting Targets
4. Driven
5. The Comet, The Course, The Tail
6. Shinbgle Song
7. Amnesiac
8. What's It Worth?
9. Ship Of Fools
10. Slender Threads
11. (On Tuesday She Used To Do) Yoga
12. Happy Hour
13. The Birds
14. Stumbled
15. Central Hotel
16. Modern
- encore -
17. Ophelia
日本公演初日。イギリスやオーストラリアからの観客も含めて熱心なファンが外苑前の会場に詰め掛けた。サウンド・チェックではギターとボーカル・マイクのバランスを確かめただけという簡単なもので10分とかからなかったのではないだろうか。その後開演までの時間をピーターは控え室で今日のセットリストを練っていたようだ。
ステージに登場したピーターに対して沸き起こる歓声と拍手は暖かくも激しいもので、ピーターも満足そうだ。そしていきなりの「コンフォタブル?」。えっ?いきなりこんな激しい曲から始めるの?といった感じの驚きが会場を駆け巡った。まさにしょっぱなからエンジン全開のピーター・ハミルをぶつけてきたのだ。これには客席も圧倒されたようで、2曲目を挟んで「シッティング・ターゲッツ」が始まったときにはまさに度肝を抜かれたように茫然自失状態だった。
さらに「ドリヴン」を挟んで「彗星、その軌跡、その尾」では完全にノックアウト。最後のシャウトに嵐のような拍手が巻き起こった。そして静か目の「シングル・ソング」「アムネジアック」と続いた後に、ピーターはギターのチューニングを大胆に変更したのだ。一帯何をやるつもりなのだろうかと会場が固唾を呑む中で始まったのは、日本ではまだ一度も演奏したことのなかった「ワッツ・イット・ワース」だ。おぉ~!!!と感動していると、何とこの曲の間奏部分では小節毎に2間のチューニングを大きく変えている。これには会場の誰もが驚かされたようだ。まさか、こんな技を使っていたとは。やはりライブならではの驚きだ。
そして、この驚きはさらに日本での未演奏曲「シップ・オヴ。フールズ」に引き継がれる。この荒々しい曲をライブで聴けるとは嬉しい限りだ。それだけでは終わらなかった。なんともう一つの日本でのみ演奏曲「スレンダー・スレッズ」を演ってくれたのだ。これには観客全てが喜びを拍手に変えて表していた。さらに「ヨガ」が続き、70年代の楽曲のファンにとってはこの上ない幸せな時間が流れた。そして、80年代も負けてはならじと「ハッピー・アワー」。このシリアスな極のあとには再び70年代、しかもソロ・デビュー作である「フールズ・メイト」から「ザ・バーズ」だ。2007年にはピアノで聞かせてくれたこの曲をギターで聴く。いやぁ素晴らしい。そして、昨年のアルバム「シン・エアー」から「スタンブルド」。この力強く、無頼な幹事のする曲に続いたのは、「セントラル・ホテル」。あぁ、もはや何も言えない。これで本編は終わりかと思いきや、なんと「モダーン」をラストに持ってきた。もはや頭はパニック状態。コントロール不能だ。
そして、アンコール。
最後を締めくくったのは久しぶりに聞く「オフェーリア」だ。しみじみと、いい曲だなぁと想う。2度目のアンコールを求める嵐のような拍手が起きたが、さすがに初日。これで終了となった。
明日は、ピアノ曲のみというテーマ設定だ。一体どんなサプライズを見せてくれるのか。今から胸がわくわくしている。
by BLOG Master 宮崎