Sofa Sound のサイトが更新されました。と言っても、本格的な投稿は、ジャーナルとピーターが呼んでいるワードプレスのサイトの方に行われています。
今回の更新は、もちろん、本日11月24日に発売された新しい旧作品アルバムについてです。
Last updated:
22/11/23
"In a Foreign Town" and "Out of Water" 2023
Sofa Sound The Latest News.... 22/11/23
私はソファ・サウンド・ワードプレス・コムに新しい/古いリリースについての投稿をしたところだ。
私は、「イン・ア・フォーリン・タウン」と「アウト・オブ・ウォーター」を完全に作り直した。これらの新しい2023年バージョンのアルバムは、二枚組CDセットとして、チェリー・レッドより11月24日にリリースされる。とうぜん、バーニングシェッド・コムでも入手可能となる。
私にとって、このレコーディングは、本当に興味深い、歴史的な/考古学的な/音響的な経験だった。それがあなたの気に入るものとなることを願っている。
--------------------------------------------------------------------------------
上記がSofa Soundの通常サイトの最新ニュースに投稿された文面です。前回は、ジャーナルとほぼ同じ文章が投稿されていましたが、今回は、ジャーナルの方を読んでほしいという意図が汲み取れる文章になっています。
という訳で、ジャーナルの文章を見てみましょう。
--------------------------------------------------------------------------------
“In a Foreign Town” and “Out of Water” – the 2023 versions.
昨年、私は、首尾一貫した合理化の過程の一つとして、自分にとってレコード会社であることをやめるべき時が本当にやってきたと決心した。音楽自体に対する情熱を失ったのではないが、とても長い年月を単独でビジネスを運営してきた後で、身を引く時が来たと決めたのだ。その結果、私は、Fie! レーベルのカタログの監督者の役割をチェリー・レッドに引き渡したのである。
そうしていく中で、私がエニグマで制作した三枚のレコードの所有権について、疑わしい要素があることが明らかになってきた - 「イン・ア・フォーリン・タウン」、「アウト・オブ・ウォーター」と「ルーム・テンパチャー」だ。これらの権利は長年にわたって、転々としてきており、現在は米国のワーナーまたはワーナー・グループに属しているのかもしれない状況だ。
そのもつれを整理しようとするならば、(古い書類仕事とかいろんなこと全て)を整理できるとしてもだ、かなりの時間がかかるだろうということも分かっていた。そこで、これらの状況に鑑み、わたしはテイラー・スウィフトの本から一葉を取って、オリジナルのアルバムそのものではないにしても少なくとも、そのマテリアルについて権利を主張しようと決めた…そのすべてを再度レコーディングすることによって。
これは、特に「イン・ア・フォーリン・タウン」の場合、適切なものと感じられた。このアルバムは、私がシーケンサーを使った責任を自分自身が負った最初のアルバムであり、その結果、演奏の四角四面さと音色選択の単一性が、80年代の音響世界に極めて強く根ざしたものとなってしまっていたのだ。
驚いたことに、私が作業を始めた時に、まだ4つの楽曲のためのMIDIファイルが手元に残っているのを見つけたのだ。それで、私はしっかりした土台をもって始めることになった。
その後、私は再構築の作業に熱心に取り掛かった。素晴らしいモダーンなソフトウェアを使うとそのオリジナルのトラックを構成部分に分解していくことが可能だった ー メイン・ボーカルをバッキング・トラックや、ドラムス、ベース、ピアノから分離させた ー 100%きれいな形ではなかったが、私にとっては十分で、何が起きていたのかの骨格をなぞることが出来、置き換えを作り出すことに歩を進めることが出来たのだ。
私は、まんまコピーするだけということはしなかった。これらは、確固たる現在のバージョンだ。更なる経験の年月がもたらした知識と変化を伴ったものだ。だから、これらの表現は、思うに、より信ずるに足るバージョン ー けれども、当然、歌が生きている間は、絶対的に完全な演奏というものはない。
「イン・ア・フォーリン・タウン」は、アレンジメントにおいては、極めてストレートに演奏された。特にオリジナルにおいて私自身がほとんどすべてのパートを演奏していたためだ。「アウト・オブ・ウォーター」は、別の挑戦をしている。それは、ほかのメンバーが演奏していたいくつかの重要なパートを置き換えるというものだ。また、もはや私が所持しているものの中にはない楽器にオリジナルでは拠っていた構造的なサウンドのいくつかも置き換えた。ところどころで私は大きなシフトを楽曲の重要な構造に対して行った。
わずかに残ったオリジナルからの音は、「サムシング・アバウト・イザベルズ・ダンス」における(大きく処理を施した)スチュアート・ゴードンのヴァイオリン・パートだ。この曲のアレンジは、大きな変更の一つである ー 私たち(ピーターとスチュアート)のデュオとしての後期のライブでの演奏を尊重したセクションを中間部に含めたのだ。それはチャーリー・ミンガスのオリジナル「イザベルのテーブル・ダンス」をリファレンスとしたもので、この曲の最初のインスピレーションとなったものだ。
これを除くと、ほかのはすべて極めて新しいものだ。これらは、私には、オリジナルのアルバムに対する本当にモダーンな後継作品であると感じられる。面白いことに、両アルバムの歌詞の関心事の多くは、当時それらがそうだったように、今日においても適切なものである。
2023年11月24日にリリースされる。二枚組CDセットとして、チェリー・レッドから。 ------------------------------------------------------------------------------
|
上記の私の拙い翻訳には誤りがあるかもしれないので、できるだけ原文にあたることをお勧めします。
バーニングシェッドからは一昨日、発送通知がありましたので、私の手元に届くのは少し先になりますが、日本の輸入盤ショップでもそろそろ入荷しているのではないでしょうか。また、解説と帯を付けた日本盤がマーキーから発売されるので、そちらを購入するのもよいかと思います。
By BLOG Master 宮崎