"Godbluff" (1975) |
1. The Undercover Man
2. Scorched Earth
3. Arrow
4. The Sleepwalkers
Bonus Tracks:
5. Forsaken Gardens (live)
6. A Louse is Not a Home (live)
1. The Undercover Man:あまりにも緊張感の高いイントロから歌へと入っていくところは何度聴いても背筋がゾクゾクとさせられてしまう。そして一気にこの作品の持つ独特の雰囲気に引き込まれてしまい、最後には強烈なカタルシスを得てしまうのだ。
2. Scorched Earth:1曲目からクロスフェードするというか重なって始まるのだが、1曲目が流れるようなリズムであったのに対して、この曲は、のっけからアクセントの強いリズムが印象的だ。叫びまくる歌も狂気じみているようでもあり、リリカルでもある。
3. Arrow:インプロかなとも思えるイントロから、強烈な歌へと展開する冒頭から、魂を鷲づかみされる様な衝撃だ。この感覚がこの「ゴッドブラフ」というアルバムを象徴していると言っていいだろう。ほかの3曲と比べるとライブでの演奏回数は少ない。この曲では、ヒューはベース・ギターに専念しているようだ。
4. The Sleepwalkers:そして、狂気を引きずりながらも、その中にユーモアや余裕を感じさせる展開が特徴的な楽曲だ。昨年のライブでは「チャチャ・オン・ザ・テーブル」は拡張され、変形され、バンドの余裕を感じさせるアレンジだった。
ボーナス・トラックは2曲ともピーターのソロ・アルバムに収録された楽曲のバンドでのライブ演奏である。ともにファンの間では人気が高い楽曲だ。ともに「The Silent Corner and the Empty Stage」に収録されている。これらも是非予習しておいて欲しい。スタジオ・バージョンとバンドのライブ・バージョンを比べてみるのも楽しみの一つだ。
バンドが敢えて、4曲・約35分というコンパクトな形にまとめるほど気に入っている楽曲で構成された一枚ということもあるが、もちろん、必ずしも全曲が常にというわけではないが、ライブでも必須の楽曲ばかりなので絶対に聴いておいて欲しい。かつてVdGGの音楽とは何か?と問われた時にピーターが答えた言葉は「ゴッドブラフ」だったという。
by BLOG Master 宮崎