VdGG 2007年ツアーの復習 |
まずは、各アルバムの復習をしながらライブの予習をしようという人のために、参考までに昨年の欧州ツアーでの演奏曲を振り返っておきましょう。このときのツアーは17箇所を周って行われています。以下は、演奏された延べ回数と出典アルバム名。
17回 All That Before 『Trisector』
Man-Erg 『Pawn Hearts』
The Sleepwalkers 『Godbluff』
16回 Meurglys III, the Songwriter's Guild 『World Record』
13回 Lemmings 『Pawn Hearts』
12回 Lifetime 『Trisector』
10回 Every Bloody Emperor 『Present』
Nutter Alert 『Present』
Scorched Earth 『Godbluff』
Still Life 『Still Life』
9回 (in the) Black Room 『Chameleon in the Shadow of the Night』
The Childlike Faith in the Childhood's End 『Still Life』
7回 Gog 『In Camera』
6回 La Rossa 『Still Life』
The Undercover Man 『Godbluff』
5回 A Place To Survive 『World Record』
Masks 『World Record』
3回 Refugees 『The Least We Can Do Is Wave To Each Other』
1回 When She Comes 『World Record』
Wondering 『World Record』
延べ 184曲@17回。
通常のコンサートではほぼ11曲を演奏する、というのが定着。フェスティヴァルなどのイベント参加の場合だと、9曲程度。これはコンサートの時間上の制約によるものだと思われます。
2007年のセットリストを見てみると、2005年のりユニオン・ツアーと同様に後期のアルバムからの楽曲が中心になっているのが分かります。それに加えて再結成以降の楽曲が4曲取上げられており、特に去年の段階ではまったくの未発表であった新曲2曲が話題となった。
これら2曲は、もちろん新作「トライセクター」に収録されている訳だが、そのうち1曲については、ツアーの初期にはタイトルが決まっていなかったようで仮の名前(「SPEX」)で呼ばれていた。
**今回の春ツアーでは、新作から、これら以外にさらに3曲が演奏されている。
また、2005年でも演奏されていたPHのソロ・アルバムからの楽曲は2曲になっているが、ともに、ソロ・アルバムでの発表ではあったが、VdGGが解散していた空白期に作られたVdGGのための楽曲である。「(in the) Black Room」は2005年でも演奏されていたのでお馴染みだが、「Gog」は、70年代にもVdGGのライブで演奏されていたとは言え、とても嬉しい驚きだった。
実際に見たり聞いたりした人以外の方にとっては、これらの楽曲の内、新曲以外ではサックス、フルート抜きでどうやって演奏しているのか、という点に興味が集中することだろう。以前ご紹介したFAB channelなどの映像で確認した人も多いとは思うが、やはり、生のステージで是非確認したいものだ。
アルバム単位で整理してみよう。そのアルバムから何曲を何回演奏したか、という切り口だ。
『Godbluff』 :3曲(33回)4曲中
『Pawn Hearts』 :2曲(30回)3曲中
『Trisector』 :2曲(29回)9曲中
『World Record』 :5曲(28回)5曲中
『Still Life』 :3曲(25回)5曲中
『Present』 :2曲(20回)6曲中(Disc1)
『Chameleon in the Shadow of the Night』 :1曲( 9回)8曲中
『In Camera』 :1曲( 7回)8曲中
『The Least We Can Do Is Wave To Each Other』 :1曲( 3回)6曲中
こうしてみると、新作以外の所謂「マスト・アイテム」としては後期の3作品+「Pawn Hearts」ということのように思える。特に「World Record」は、これまでどちらかと言えば、あまり注目されることが多いとは言えないアルバムだったため、再結成後のライブでの取上げ方(全曲演奏)は、特筆すべきことだと言えよう。
次回は、今回の春ツアーでのセットリストを分析してみよう。
by BLOG Master 宮崎