PETER HAMMILL Live in KYOTO, 7th Nov. 2007 |
1. My Room
2. Don't Tell Me
3. Just Good Friends
4. Empire of Delight
5. Nothing Comes
6. (In the) Black Room
7. Meanwhile My Mother
8. A Better Time
(20min. short break)
9. Silver
10. Gone Ahead
11. Bubble
12. Friday Afternoon (World Premier)
13. Time to Burn
14. Here come the Talkies
15. A Way Out
16. Stranger Still
= encore =
17. Traintime
あぁ、悔やまれる。なぜ行かなかったのだろう。無理してでも行けばよかった。東京初日を見て、そういう後悔の念に駆られてしまった。初来日の京都公演、2度目のときの大阪公演、そして、今回の京都。関西での公演には3回とも行けていない。
それにしても、なんというセットリストだ(los endosさんのご報告を元に不明とされていた曲を確認しました)。初来日時のセットリストを思い起こさせる楽曲が織り交ぜてあり、そのときの公演を見た人にとっても感慨深いものがあったのではないだろうか。そして、ソロでやるとは思わなかった『(In the) Black Room』。うぅ~、思わずうなってしまう。そして大好きな曲が並んでいる。京都でやってしまったら東京ではやらないかも、と不安がよぎる。
京都公演を見た方はぜひ感想をお寄せください。お待ちしております。
by BLOG Master 宮崎
Peter Hammill にとって21年ぶりの京都で11/7 公演が行われた。会場のRAGでは開場1時間前から熱心なファンが並んだ。 Peter 曰く、「この試みは世界で初めて」という全曲ピアノ伴奏による熱唱は圧倒だった。二部構成のステージで新旧とりまぜて、或いはやはりPeter の言葉によれば「演奏するのが難しい」曲も入れて「全体に緊張感をもたせ」た公演だった。"My Room" で始まり、途中に「ワールド・プレミア」だとわざわざPeter が断って紹介した"Friday Afternoon...... more
京都公演翌日からずっと東京に滞在していたので、すっかりコメントが遅れ
ました。既にカワムラさんの詳細なReport(トイレの遭遇シーンで爆笑)が
11/8分に掲載されていますので、こちらで京都RAGでのステージの雑感を報告
します。
世界初の”特別なこと”が、後の東京3公演でも明らかになった通り、
①全曲ピアノでの演奏と歌であること(=ギター曲の実質的な封印)
②2~3曲単位でのメドレーがあること
は、もうご承知の通りですよね。
①はその結果として、楽曲の不足を補う形でこれまで滅多に聴くことの出来
なかったレアなレパートリーを取り上げることになり、一方の②については、
曲間のブリッジで時に即興を交えながらの興味深い演奏を聞くことが出来た
という、ファンにとっては嬉しい副産物がついてきました。もっとも初めて
①を目の当たりにした時は、「まさか、このまま最後まで行くんか・・・?」と
期待と不安で鳥肌が立ったことを覚えています。
ます。宮崎さんの記述スタイルをお借りすると、
Medley: Continuous Playing
1) 1- 3
2) 4- 6
3) 7- 8
4) 9-10
5) 12-13
6) 14-15
となります。アンコールを除けば、途中の"Bubble"と本編最終曲の"Stranger
Still"だけが単独演奏で、残りは全てメドレーだったのです。他の日に見ら
れた"not clearly but almost medley”のような展開はなく、前後の繋ぎが
明白なものばかりでした。
演奏中に次に繋ぐか一旦切るかをその場で逐一判断していたのかは分かりま
せん(後の方だとするとすごいことだと思いますが)。いずれにせよ、息を
詰めて食い入るように見守るオーディエンスの視線の前で、一瞬のブレイク
も入れずに連続で歌い演奏し続けるというスタイルは、演奏する側にとって
過度の緊張を強いるものでしょう。
ミスのごまかしが一切できない完全なソロ演奏であり、またこの世界初の試
みを初めて披露するのが初日の公演、しかも21年振りの京都であるという二
重にも三重にもプレッシャーのかかる状況の中での公演初日でした。時差も
まだ解消していない頃でしょう。途中20分の休憩が入ったのは、その辺りの
事情を考慮してのものだったのかもしれません。
は言うまでもありません。会場のRAGは2日目の「楽屋」に似たスタイルの
小屋で、大小幾つものテーブルと椅子が配置され、料理とお酒を楽しみなが
らステージを見ることができるジャズ・スポットです。今回の中では最も小
規模の会場であり、楽屋からステージに上がるまで密集した客席の間を端か
ら端まで通って行かなければならないのですが、その分、観客と演奏者との
距離がとても身近に感じられる良さがありました。
個々の楽曲の印象については、カワムラさんがお書きになっていらっしゃる
ので割愛します。
アンコールの”Traintime”が終わると同時に、殆どの観客が総立ちになり
ました。拍手がいつまでも鳴り止みません。立ち上がって喝采を送り続ける
観客の中を、嬉しそうな表情で何度も「アリガトウ」と言いながら楽屋へ向
かうPeterの姿は、まるで花道を歩むかのように見えました。
同じ演奏やルーチンとしての空しい歌の再生では決してありません。これは
彼のライブを見たファンなら誰もが知っていることです。
Peterにとって世界初である今回の試みは、自身のパフォーマンスの緊張度
を高めるべく自らに課した制約であり、それはここ日本で初めて披露され、
全4公演の中で少しづつ磨きがかけられ、それが最終日のあの驚愕のステー
ジに結実したのだと思っています。Pit Innでの"The Lie"や"Traintime"の
あの度肝を抜くような凄まじい演奏を体験した者としてはそのことを強く
実感するとともに、この挑発的で果敢な試みが遂に成就する瞬間を見届ける
ことが出来たという喜びを噛み締めるばかりです。
あるいはパフォーマンスとしての衝迫性は、今となって思えば後の3公演に
若干譲ることになるのかもしれません。これは見た人によって評価が異なる
と思います。
しかし京都では21年振り、関西では(88年の大阪公演以来の)19年振りとい
う当夜のライブは、関西のPHファンにとってまさに”スペシャル”な一夜
だったことに間違いはないでしょう。
次に来日する機会があれば、今度はゆっくり京都見物を楽しんでもらいたい
ですねぇ。地元民としては。
長々と失礼しました。
ではまた!
>「まさか、このまま最後まで行くんか・・・?」と
>期待と不安で鳥肌が立ったことを覚えています。
自己レスです。①じゃなくて②の間違いですね。
1ステージ1メドレーで通すんじゃないかとビビリました。
拍手したくても出来ないというのも、ファンとしてはなかなか
つらいもんです。
東京公演での"not clearly but almost medley”は、観客が無理
やり拍手をねじ込んだ、と言った方がいいのかもしれませんね。
全公演制覇された方も何人かいらっしゃるようですし、主催者から
も京都公演には東京からも何人も来ていたと聞いています。
ピーター・ハミルならではの音楽。まさに彼そのものです。