"Re-Collage" Tony Pagliuca, David Jackson |
"Re-Collage - Live Marzo 2004" Tony pagliuca, David Jackson
Massimo Dona Quintet
1. Evasione Totale (13.12)
2. Era Inverno (6.39)
3. Morte Di Un Fiore (4.10)
4. Sguardo Versa Il Cielo (4.56)
5. Nebbia (6.30)
6. Silvestri (4.11)
7. Theme one (6.53)
8. Intro a G-Spot Tornado (1.13)
9. G-Spot Tornado (5.08)
10. We Go Now (8.07)
11. Pre-Collage (5.13)
12. Collage (6.13)
送られてきた小包を開けてみて最初に驚いたのは紙ジャケットであったことです。そのジャケットにはいつものようにデヴィッドのサインが書き添えられていました。また、一緒に、やはり今年になってデヴィッドのイタリアでのライブDVDを1枚ものにして再発したLOL(Labour of Love)レーベルのプロモーション用の絵葉書(デヴィッドの"Guastalla-2nd Edition"とジャッジ・スミスの新作"Full English"のジャケット写真をあしらったもの)に直筆のメッセージを書き込んだものが同封されていました。ついでに言うと、国際郵便小包では関税の申告シールを貼ってあるのですが、その署名欄にもデヴィッド本人のサインがありました。なんか得した気分です。
前半はトニーのオリジナル楽曲が続きます。1曲目から大曲ですが、ジャズ的な演奏とクラシック的な曲想とロック的なノリが絶妙に交じり合っていて、なかなか面白い出来になっています。デヴィッドもいつ練習したんだろうと思うほど自然に溶け込んだ演奏を繰り広げています。
気になる「テーマ・ワン」はトニーが主にオルガンで、マッシモ・ドナ・クインテットのメンバーがピアノでバッキングをつけるような形でデヴィッドが軸となって演奏されています。これに同クインテットの二人のトロンボーン奏者が時折絡むような形でデヴィッドのサックスをサポートしています。よりジャズっぽいクールな演奏です。
日本公演でも疲労してくれたフランク・ザッパ作の「G-Spot Tornado」は、日本公演と違いすべて生演奏。そのせいかずいぶんと印象が異なります。よりラフな印象です。「We Go Now」はよりゆっくりとしたテンポで演奏されており、少し崩れた印象です。イタリア人ボーカリストたちによるコーラスが微妙なのでなおさらちょっと違和感がありますが、どちらかと言うと思わず笑ってしまうようなユーモラスなもので、観客も含めてみんなで楽しんでいるんだろうなぁと想像してしまいます。
最後はレ・オルメの代表的ナンバー「コラージュ」。シリアスながら楽しめる演奏です。二人をサポートしているマッシモ・ドナ・クインテットがジャズのバンドであることが全体の雰囲気を面白いものにしていると言っていいでしょうか。ロック、クラシック、ジャズの混ざり合った、ある種奇妙な雰囲気は、しかし、悪いものではありません。とても楽しめた一枚です。
by BLOG Master 宮崎