Godbluff” Albums which includes the Songs Peter Hammill Played in Japan 34 |
"Godbluff" (1975)
1. The Undercover Man
2. Scorched Earth
3. Arrow
4. The Sleepwalkers
Bonus Tracks:
5. Forsaken Gardens (live)
6. A Louse is Not a Home (live)
前期の最終作である「Pawn Hearts」の楽曲は、日本でのソロ公演では一度も演奏されていませんのでスキップさせていただいて、1975年に再結成を果たした時のアルバム「Godbluff」です。この時のレコーディング・セッションではほかにも数曲録音していますが、それらは、次の「Still Life」に収録されています。ピーターはこの「ゴッドブラフ・セッション」をとても大事にしており、ここで録音されたマテリアルには大変強い思い入れがあるようです。
このアルバムは、当時の平均的な収録時間45分前後に対して、かなり短く感じる約35分ほどしかないのですが、「Still Life」に収録された楽曲のどれ一つとして、これら4曲に追加しようということは行われませんでした。この4曲にマッチする曲がなかったということが、アルバムを聴いた人なら分かるはずですし、この4曲は、それ自体で完結していることが分かるはずです。まさに足すものもなければ引くものもないという完全無欠のアルバムだと言えるでしょう。バンドのエネルギーが最高潮に達しているアルバムだと言えます。
そういうアルバムなので、まさかこの中からソロでライブで演奏するなんてことは考えも及びませんでした。しかし、2010年のあの日、「Every Bloody Emperor」に続けてメドレーでこの曲のイントロが始まった時には私だけでなく、客席全体がどよめいたのを覚えています。
その時の演奏は、限定リリースされたライブ・アルバム「PNO GTR VOXBOX」に収録されていますが、発売時に買いそびれた方にとっては、現在(ごくまれにオークション・サイトにものすごい値段で出ることはありますが)入手困難な状態です。それを聴き返すと、かなりピアノと格闘しながらの演奏であることがわかりますが、それがこの曲の素晴らしさを損なうことは一切ありません。むしろ、貴重な1つのバージョンとして、ますますこの曲が好きになりました。もし、可能なら、もう一度ソロでのこの曲を聴きたいと願うのは私だけでしょうか?
by BLOG Master 宮崎
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