“The Least We Can Do is Wave to Each Other” Albums including the Songs Peter Played in Japan 32 |
"The Least We Can Do is wave toEach Other" (1970)
1. Darkness (11/11)
2. Refugees
3. White Hammer
4. Whatever would Robert have said?
5. Out of my Book
6. After the Flood
Bonus tracks:
7. Boat of millions of years
8. Refugees (single version)
ピーター自身が「Classic Four」と呼んでいた4人が初めて顔をそろえたVdGGの2枚目、もちろん、そこにはロック的なノリをバンドの音楽に持ち込んだキーパーソンと言われるベースのニック・ポッターも含めた5人編成です。このアルバムがVdGGの実質的なデビュー・アルバムだと言ってもいいでしょう。その本作から、これまで日本で演奏されたのは4曲あるのですが、うち2曲は、「4つのテーマ」の「VdGG/VdG縛り」の日に演奏されただけなので、実質的には2曲だと見ることが妥当かもしれません。
アルバムの始まりを告げる「Darkness」は、以前に発表されたライブ・アルバム「Typical」のシークレット・トラックで聴くことが出来ますが、まさか日本でこの曲をソロ演奏で聴くことができるとはだれも考えていなかったのではないでしょうか。この曲のイントロが始まった時には大変感激しました。
しかし、私にとって「Darkness」以上の衝撃だったのが「After the Flood」でした。この曲がこれまで一度でもソロ・ライブ演奏されたことがあるのかどうか、それ以上に、再結成後のVdGGでも演奏されたことがない曲ですので、まさに青天の霹靂(曲は雨と大いに関係ありますが)でした。まさかまさかのギター弾き語り。あぁ、生きててよかった!と思った瞬間でした。
しかしながら、これらの2曲は、おそらくは再びソロ・ライブで聴くことは難しいでしょうから、2010年のライブを体験した方は本当に幸運だったと言えます。
一方、それら2曲よりは、もう少し聞く機会があったのが「Out of My Book」です。こちらもこれまでに6回しか演奏されていないので、聴いたことがないという方も結構いるとは思いますが、今後もまだチャンスはあるだろうと思います。大変美しい名曲です。
さらに、もっと聞いたことがある人が多いだろうと思われるのが、これまでに日本で9回演奏されている超名曲「Refugees」です。昨年も演奏されていますが、実は、その前は2012年まで遡らないといけません。なんと4年も演奏しなかった年が続いたのでした(もちろん、2015年は来日していないので、実際は2度続けて演奏しなかった、ということになります)。ですので、超名曲にして超人気曲ですが、必ずしも毎年演奏してくれる訳ではありませんのでご注意ください。
by BLOG Master 宮崎
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