“None of the Above” Albums which includes the Songs Peter Hammill Played in Japan 23 |
1. Touch and Go
2. Naming the Rose
3. How Far I Fell
4. Somebody Bad Enough
5. Tango for One
6. Like Veronica
7. In a Bottle
8. Astart
前作に引き続き、静謐な印象を湛えた作りで、一聴するだけでは少し地味な印象もある20世紀最後のアルバムとなった本作からは、3曲が日本で披露されています。アルバムは、バンド・サウンドが強いものが割と多めかもしれません。前作に引き続き充実した作品に仕上がっています。
まずはアルバム冒頭の「Touch and Go」ですが、これはスチュアート・ゴードンとのデュオでの3度の来日で4回演奏されてからしばらく演奏されることがありませんでした。2009年に5年ぶりに歌われてはいますが、その後再び歌われることがなく、やはり5年後の2014年に再び歌われています。この曲を演奏したくなるタイミングが5年間隔くらいだとしたら、次は2019年かも知れません。
「Tango for One」ですが、こちらはもっと少ない3回のみの演奏。デュオで2回、ソロで1回。最後の演奏からすでに10年が経とうとしています。久々に聴いてみたいと思うのは私だけではないでしょう。この曲に出てくる「One」にはモデルがいるという話をピーターがしたことがあります。当時のご近所のおばさんだそうです。この話を聴いた時の来日のための飛行機に乗るために行った空港でこの方を見かけたとのこと。その時は、あぁ出かけるんだな、くらいにしか思っていなかったのですが、飛行機に乗ってみると、そのおばさんがいるではありませんか。何と同じ飛行機で日本へ向かっていたそうです。その方は、たまたま日本で開かれたキルトの世界的な展示会に参加するのが目的だったそうです。
最後に紹介するのは「Like Veronica」です。これは8回と割と多めですが、うち4回はスチュアート・ゴードンとのデュオで、ソロでの初披露は2011年になります。その後は割とコンスタントに演奏されています。切々と歌う部分と、激しく盛り上がる部分との対比が大きく、ダイナミックな展開を見せる曲なので、好きな方も多いかと思います。
by BLOG Master 宮崎
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