ソファ・サウンド ジャーナル投稿 2015年2月2日 「まだ、ここに...」 |
Sofasound Peter Hammill's Journal
Still here….
Posted: February 2, 2015 | Author: sofasound | Filed under: Uncategorized |8 Comments
あぁ、この2,3ヶ月程沈黙に陥ってしまっていた。それは、ステージ活動と複数のリリース面での活発に動いていた事実に鑑みると、奇妙に思えたかもしれない。本当のところ、私は単純にこの期間に寄港しようというエネルギーが湧かなかったのだ;もしキーボードに手を置いたならば、プロモ的なものを披露して見せただろうと感じていたし、それは、ここに書くことに於ける私の意図(あぁ、私の主たる意図)ではない。
それで、私の最新のソロレコーディング(ズ)、「…オール・ザット・マイト・ハヴ・ビーン…」が出てからもうしばらく経っている。私はそれらに、様々な形態で、私からの直接的なさらなる説明のない状態で放っておきたかったのだ。明らかにプレス・リリースがあったのだし、そういったものは、それらが何についてのものであるかについての何かしらの印象を与えるようなものであった。結局、私は、これらの音楽について、その背後にある意図や、メイキング・オヴや、私自身の評価について更なる見方を与えるためにここに戻ってくるかもしれない。が、しかし、今はその時ではない。
「…オール・ザット…」のリリースを纏めていくのとは別に、昨年の11月に、二つほど長距離移動のライブ旅行をも行った。まず最初に、私はメキシコ・シティへゲイリー・ルーカスと一緒に行って、多分これまでの中でも最良の「アザーワールド」作品の演奏をやってきた。その月の末には、また別の4つのソロ公演を東京で行った。そのうち二つはエレクトリック・ギターで演奏したのだ – それは、そのようなソロ・ショーをやっていた時から“とても”久しぶりのものだった。すべて楽しい – しかし、何とも疲れ果てさせる – ものだった。
ちなみに、最後のリリースから長い時間が経っていたので、私はそれが、物理的な製品を出すということが、どんなに時間 – そしてエネルギーを - 消費するものなのか忘れてしまっていた。そうするために戻ってくるたびに、再びすべてを歩きとおすことを学んでいるようなものだ。沢山ののめり込み過ぎ。
驚くようなことではない。それで、私は12月のほとんどの部分を受け身の回復モードに費やしたのだ。1月は明らかにデスクワークの時間だった。それはほとんど終った。私は次に来るのがなんであろうと、再び始めるのにほぼ準備ができている。
だけど、だけど、だけど…もっとも重要なのは、今日(2月2日)が最新のVdGG渾身の作品「マーリン・アトモス」の発売日だということだ。これらはライブ録音で、私たちの2013年の欧州ツアーから録られている。メイン・イベントは1枚もののCDだ。そしてまた特別編集の(一枚ものの)LPレコードと、2枚組CDもある。
すべてのバージョンの核に在るのは、私たちの二つの長尺の楽曲、「フライト」と「燈台守」の演奏だ。前者は、私たちの先回の北米ツアーで演奏しており、その努力の成功によって後押しされて、「燈台守」を王流ツアーを通じてずっと演奏することを約束することとなった。当然ながら、私たちは、その時点では、その楽曲の一音たりとて練習したことはなかったのに、だ…。
言い換えれば、私たちは、自分たち自身にVdGGにふさわしいチャレンジを課したのだ。この作品が今リリースされたということがそのことを示している、少なくとも私たちの目には、だろうと思う。私たちは取り組んだ。それを聴くことは、本当にエキサイティングな – そして時に驚くべき – ことだ。しかも、ステージの上でさえそうだったのだ!
やる気満々のプロモ・モードに変わってしまったかな?
この場合、そうなる価値はあると思う:私が見るに、これらは現代のトリオの決定的なライブ録音だ。あなた方はソファ・サウンド、あるいは、ヴァイナルであればバーニングシェッドで注文することができる。
そう、それほどハードなタスクではないが、再びジャーナルを活性化させよう。今後何か月かのうちにさらに投稿するようにしよう、約束はしない、気を付けて、音楽制作のために、私は心変わりするかもしれない…。
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確かに新作について書かれていますが、期待したほど多くが語られているわけではありませんでした。しかし、まずは、ここしばらくの沈黙を破ってのピーターの言葉ということで、大変うれしい投稿です。さらには(期待しちゃいけませんが)今後のジャーナル投稿が増えることも仄めかされていますので、そちらを待つこととしましょう。なんといっても、それぞれの新作についてはあまり多くが語られていませんから、その辺を語ってくれることを期待しています。
海外では、ソファ・サウンドに注文したファンのもとへと続々と「届いた!」という報告が上がってきています。日本でもそろそろ届き始めても良いころでしょう。ただ、今月25日には2枚組のみ、輸入盤に解説を付けた日本版も出るらしいので、そちらも気になります。また、3月25日にはヴァージンの権利を持つユニバーサルがオリジナルのアナログ・マスターから独自にリマスターしたVdGGの旧譜をなぜか「ヴァイタル」を除いて再発するとのこと。こちらはフォーマットが3種類あり、以下のような説明がついているようです。
共通の説明は、
・英国オリジナル・アナログ・マスターを基にした2015年DSDマスターからHRカッティング
・紙ジャケット仕様
・日本盤LP帯を復刻
フォーマットは3種類
・初回限定盤/SHM-SACD
・初回限定盤/プラチナSHM-CD
・初回限定盤/SHM-CD
あまり詳しい情報はありませんが、どうやらボーナス・トラックは、以前から出ているバンドが行った2005年のリマスター版と同じものが収録されているようです。今回のリマスターにバンドが関わっているのかどうかは不明です。SACDもハイブリッド・ディスクなのかどうか不明です。紙ジャケで揃えたいけどソファ・サウンドから直接購入してしまったしなぁ、と思っている人は、リマスターの違いがあるのかないのかも含めて、買いなおすチャンスかもしれません。ハイレゾ・オーディオ機器を揃えた人、あるいは興味をお持ちの方は、SACDプレーヤーも一緒に、というのもありかも知れません。
By BLOG Master 宮崎