VdGG Live at Club Citta, Kawasaki, 23rd Aug. 2012 |
at Club Citta, Kawasaki, Japan
23rd Aug. 2012 Door Open 18:30, Start 19:30 End 21:38
1. Scorched Earth
2. Your Time Starts Now
3. Flight
4. Lemmings
5. Lifetime
6. Bunsho
7. All That Before
8. Mr. Sands
9. Over the Hill
10. (We Are) Not Here
11. Childlike Faith in Childhoods End
--- encore ---
12. Still Life
みなさま、まずはお疲れ様でした。心配された観客の入りも非常によく、素晴らしい盛り上がりを見せくれたことを大変うれしく思います。場内は、主催者からの厳しいお達しもあり、写真やビデオ、録音は一切禁止されていましたから、海外のファンからは「様子が分からない」と不満の声が聞こえてきそうです。開場後に、受付で聞いたところ、「今夜はセットが長くなるので、ライブ後のサイン会はありません。その代わり、グッズ購入者にはサインが当たる抽選券を配布しています」とのことでしたので、サイン会を楽しみにしていた方にとっても少々残念だったかもしれませんが、そんなことは吹っ飛んでしまうほどの素晴らしいライブの出来でした。
そのセットリストですが、上記のようになりましたが、ライブ後にあるファンの方がスタッフから入手したというメモを見ると、最初の予定では「スティル・ライフ」は記載されておらず、「チャイルドライク・フェイス…」がアンコールの予定だったようです。そのせいだったのか、「あれ、珍しくピアノ曲、ギター曲、ピアノ曲の後にもう一回ギター曲が来た」と不思議に思われた方もいたかもしれません。
ライブ後、ホテルに戻ってからだと思いますが、深夜1時過ぎにピーターがツイッタでこんなことを呟いています。
"Great show tonight, lots of dangerous stuff. Frankly, I'm amazed that we can hit the ground running at this kind of speed. #VdGG "
(Peter Hammill @Sofa_sound 2012年8月24日 - 1:02 Twitter for iPadから)
自分たちでも、この日の出来のよさに驚いている様子がよく伝わってきます。沢山危なっかしいところがあったと、素直に言っているところもピーターらしいですね。「自分たちがこんな感じのスピードで最初からぶっとばしてやれるなんて!」という感じでしょうか。
とにかく、北米ツアーでは珍しかった「インターフェラエンス・パターンズ」をオープニングから外して「焦土」でのオープニングに度肝を抜かれた方も多かったのではないでしょうか。今年、ソロ・ライブ・ボックスでピアノ弾き語りバージョンを聴きこんでいた人にとっては、そのあまりにも凄まじい迫力に驚かされたことと思います。やっぱりVdGGは特別だ!という思いを新たにした方も多かったのではないでしょうか。
どの曲も「特筆すべき」と言わなければならないほどの素晴らしい出来でしたから、出来るなら「ライブ・イン・ジャパン」としてパッケージ化してほしいものです。本当に。
正直言って、「ミスター・サンズ」のイントロでは、ピーターが入るタイミングを逃してしまったようで、なんども演奏しようとしては止める、という感じの動作を繰り返しました。そのたびにガイの方を見て、「やりなおさない?」と言いたげな表情に見えたのですが、ついに歌いだしたときには、想像をはるかに超えた迫力で、逆にうぉー!と叫びだしたくなったくらいでした。いや、何という人たちでしょう!
今日は一日オフ。明日は日比谷野音でのフェス参加。フェス故に割り当てられている演奏時間は短いこともありえます。そのこともあったのか、北米ツアーでは9曲または10曲しか演奏しなかったのですが、夕べは12曲!まさに日本特別扱い!だと海外のファンからのやっかみが聞こえてきそうです。欧米からのファンと思しき人も複数見かけましたから、その人たちはきっと「ラッキー」と思っていることでしょう。「ピーターやVdGGを見るなら日本で!」というのが定着するかもしれません。
明日は、一体どんな曲を演奏してくれるのでしょうか。北米ツアーを参考にすると、「フライト」「ユア・タイム・スターツ・ナウ」「ブンショウ」は必ず演奏するはずだと予想していますが、それ以外はおそらく初日に演奏しなかった曲ばかりになるのではないかと密かに期待しています。
*エンジニアのエドが撮影した昨日のサウンド・チェックの写真を載せておきます。
by BLOG Master 宮崎
追記;peterhammill.comへも全曲レビューを投稿していますので、そちらもどうぞ。
再追記:8月24日に上記を投稿した後、夕食をピーターと共にした際に、上述のセットリストメモについて質問したところ、怪訝そうな顔をして、「それは、最終版じゃないな。最終的に演奏した曲目はアンコールまで含めて事前に確定していて、そのメモをチームに渡していたから、きっと、その前のバージョンのメモがそのファンに渡されたに違いない」とのことでした。