“From the Trees” Albums which includes the Songs Peter Hammill Played in Japan 41 |
ライブ予習の最終回は、発売が待ち遠しい新作に収録されている楽曲についてです。
"From the Trees"(2017)
1. My Unintended
2. Reputation
3. Charm Alone
4. What Lies Ahead
5. Anagnorisis
6. Torpor
7. Milked
8. Girl to the North Country
9. On Deaf Ears
10. The Descent
昨年の来日公演では、11月3日発売予定の新作ソロ・アルバムに収録予定の5曲を収めた特別CDR「V」が販売され、その中から4曲が披露されています。残る1曲も、その後、今年3月に行われたロンドン公演の中で演奏されており、5曲すべてがライブでお披露目されていることになります。
昨年の日本公演では、1曲のみ1回きりの演奏で、残り3曲は2回ずつ演奏されています。その1曲が「Reputation」でした。三拍子のリズムが珍しいこともあり、印象に残っています。
「Anagnorisis」は、その耳慣れないタイトルの響きから、「えっ?」と聞き返したくなりますが、ギリシア語由来の英語で、「運命が明らかになる時」という意味で、ピーターがヒーローのケースを引合いに出して説明してくれたのが印象的でした。2分ちょっとの短い曲ではありますが、いい曲です。
「Milked」は、ミドルテンポの軽めのリズムですが、路上ライブで生活している男のお話のようです。歌詞がまだ正式に出ていないので確認はできませんが、ストリート・ミュージシャンの悲哀を歌ったもののように聞こえます。
そして、CDRでも、本番のアルバムでもラストを飾っているのが「The Descent」です。重々しい雰囲気を持った歌ですが、難民か移民を題材とした歌のように聞こえます。大変素晴らしい曲だと感じました。
"V - Five New Songs / November 2016" (2016 Special CDR)
1.Milked
2.Anagnorisis
3.Reputation
4.Torpor
5.The Descent
先の「V」CDRのジャケットには「次のアルバムは、最終形態に至ってもこれ(「V」)と同様に、シンプルなものとなるだろう。」とのコメントが付されていましたが、果たしてどのような仕上がりになっているのでしょうか? 「V」で聴けるピアノやギター以外の楽器やコーラスのオーバーダブはあるのでしょうか?
そしてさらには、ロンドンで「V」には未収録の新曲2曲がお披露目されており、新作「Fromthe Trees」には、これら7曲を含む全10曲が収録されていますので、前代未聞。7割の楽曲が発表済みとなります。とは言え、3月のロンドン公演を見にいかれたのでなければ、日本では、まだ4曲のみの演奏が行われただけですので、残り6曲のライブ演奏に期待がかかります。はたして、今回の来日公演でワールド・プレミアはあるのでしょうか?
by BLOG Master 宮崎
Peter Hammill 日本公演2017まで、あと3日